一生に一度は行きたい絶景としても認知度の高いモン・サン・ミッシェル(Mont Saint-Michel)。
ノルマンディー地域圏、サン・マロ湾に位置しています。

スケッチポイントは島の全体がわかる遠景でしょうか。
この記事を読んで、描いてみるキッカケになれば幸いです。
モン・サン・ミッシェルについて


モン・サン・ミッシェルの歴史
モン・サン=ミシェル(Mont Saint-Michel)は、フランス北部のサン・マロ湾上に浮かぶ小島、及びその上にそびえる修道院です。
カトリックの巡礼地のひとつであり「西洋の驚異」と称され、1979年には「モン・サン=ミシェルとその湾」としてユネスコの世界遺産(世界遺産ID80)(文化遺産)に登録され、1994年10月にはラムサール条約登録地となりました。
島の入口には潮の干満時刻を示した表示があり、満潮時には浜に降りないようにと記されている。
1877年に対岸との間に地続きの道路が作られ、潮の干満に関係なく島へと渡れるようになった。しかし、これによって潮流をせき止めることとなり、100年間で2mもの砂が堆積してしまった。
かつての姿を取り戻すべく2009年には地続きの道路が取り壊され、2014年に新たな橋が完成した。
歴史は古く、708年、アヴランシュ司教オベールが礼拝堂を作ったのが始まりです。
966年、ノルマンディー公リシャール1世がベネディクト会の修道院を島に建て、1023年より建造開始し、11~12世紀にはロマネスク様式の身廊が建設された。その後も増改築を重ねて13世紀にはほぼ現在のような形になった。中世以来、カトリックの聖地として多くの巡礼者を集めてきた。
百年戦争の期間は島全体が英仏海峡に浮かぶ要塞の役目をしていた。
18世紀末のフランス革命時に修道院は廃止され1863年まで国の監獄として使用されました。
その後荒廃していたが、ヴィクトル・ユゴーがナポレオン3世を動かし、1865年に再び修道院として復元され、現在に至ります。
モン・サン・ミッシェルの周辺マップ
モン・サン・ミッシェルを描いた画家
モンサンミッシェルの巨匠の絵画が意外に少ないのです。
ノルマンディー出身のモネやオンフルール出身のモネの師ブーダンの絵も残っていません。
シニャックの作品は残っています。


この絵はオルセー美術館所蔵であるが保管はルーヴル美術館(現在は非公開)となっています。
120年前はここに木があったんしょうか。
1888年創業の、オムレツで有名な「ラ・メール・ブラール」。
そのレストランのホームページによるとモネ、ピカソなどが訪れたのだそう。
またアーネスト・ヘミングウェイやイヴ・サン・ローラン、ココ・シャネルと錚々たる人物が訪れています。


「水彩画プロの裏ワザ」の著者である水彩画家・奥津国道さんの絵です。
この本はベストセラーとなり、シリーズ化されました。
帯には「初心者でもいきなり上手に描ける」とあり「これこれ!」と思って購入した記憶があります。
20年以上前から所持しており、個人的にとても愛着もっています。
モンサンミッシェルを描くドリルなども出版されています。
ということで、
風景画の巨匠や初期の印象派を始めゴッホやゴーギャンなども宗教的な理由なのか、監獄としてのイメージがあったのか描いておらず、世界的な代表作はないような気がします。
モン・サン・ミッシェルの風景、実は描くのはかなり難しいんだと思います。
スケッチポイント|モン・サン・ミッシェル(Mont Saint-Michel)
ポイント❶東側からの島全景


モンサンミッシェルを描くとなると、まずは島全景が見える場所です。
モンサンミッシェルまで橋がかかっており、クエノン川を中心にして東側と西側とします。
上の写真が、真正面からみたモンサンミッシェル。
左下の塔が「ガブリエルの塔」です。
東側に行くと見えなくなります。


こちらは東側面からの風景です。
ここは湿地帯なのですが、ハイキングコースになっています。
そして羊さんの牧草地帯になっております。


こちらは東側からみた夕景ですね。
ポイント❷西側からの島全景


ほぼ正面の西側の夕景です。


こちらは西側からの全景が見られる場所です。
東側と西側ではモンサンミッシェルの形が少し変わります。
太陽の影響で陰影のつき方も変わるので、どの時間に行くのが良いか検討しましょう。
ポイント❸島を背景にする風景


こちらは東側で牧草地帯の背景になる風景。
ポイント❹島内
島内の風景は路地やカフェ、教会からの景色などがあると思います。
島内は観光客であふれます。
特に土日の路地では絵を描ける状況ではないでしょう。
日帰り組のいなくなる17時以降なら描けると思います。
また、島内に宿泊もできますが、
夕景などを描くとすれば対岸に宿泊するのが良いでしょう。
宿泊料も島内よりはかなり抑える事ができます。
太陽と月の影響
太陽の影響(日没時間と逆光)


上の地図は太陽の動きを表しています。
日の出のライン上から日が昇り、南中の方角に時計回りします。
日の入のライン上に日が落ちます。
対岸からは逆光になるのは日の出・日の入の時だけですね。


午前中に西側に来るとこのような陰影になろうかと思います。
午前と夕方で同じ場所を描いてみるのもおもしろいかもです。
全然違う絵になりそうです。
ちなみに5月29日は06:10に日の出、21:58に日の入です。
夕暮れ時にモンサンミッシェルの対岸にいれば、絶景に出会えます。
月の影響(干潮と満潮)


満潮になるとモンサンミッシェルの近距離まで行けなくなります。
下表はモンサンミッシェルの5月の潮汐表になります。
サンマロ湾の干満潮の差は世界トップレベルです。
一日2回の潮汐ですが、その差10m。
もはや景色が変わると言える潮汐です。
日付け | 時刻 | 干満潮 | 潮位 |
---|---|---|---|
5月29日 | 16:25 | 干潮 | 1.84m |
21:41 | 満潮 | 12.90m | |
5月30日 | 04:52 | 干潮 | 1.79m |
10:15 | 満潮 | 12.16m | |
17:07 | 干潮 | 2.30m | |
22:25 | 満潮 | 12.30m | |
5月31日 | 05:34 | 干潮 | 2.36m |
11:01 | 満潮 | 11.40m | |
17:49 | 干潮 | 2.88m | |
23:10 | 満潮 | 11.51m |
満潮時刻の1-2時間ほど前からざわざわと波が立って、干潟にそそぐクエノン川を遡っていきます。
満潮時間ちょうどでは遅すぎるので要注意です。
日没から1時間くらいはまだ薄明るいので潮の様子も眺められると思います。
そして満潮になってしまうと今度はライトアップされたモンサンミシェルが逆さに映りこみます。




モンサンミッシェルを描くためのスケッチポイントについて解説しました。
ぜひ機会を設けて、描いてみてくださいね。
インスピレーション
たくさんの絵を見ることって大切ですよね、きっと。
この場所で描いた作品を紹介させて頂きます。
(Instagram、XなどのUP画像を引用)
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