オレー(Auray)はブルターニュ地域圏にある歴史ある港町です。
オーレーとの表記もあったり、
読み方は幅があって迷うところです。
ここではオレーの読みで統一しますね。

オレ―には「オレー港(Port d’Auray)」という港があります。
この記事を読んで、描いてみるキッカケになれば幸いです。
オレー(Auray)について


街の歴史
歴史について知っておくのは大切です。
なぜこんなところに港があるのか…
モルビアン湾に繋がるオーレー川のほとりにあるオレー港。
正確にはサン・グスタン港といい、埠頭にはフランクリン・ドックという名がつけられています。
この港は船乗りと漁師の守護聖人である聖グスタンにちなんで名付けられました。
サン=グスタン港は19世紀まで船の入港が可能で、スペインやイギリスとの航路で特に活発な貿易港でした。1862年に鉄道が開通して以来、港の貿易は衰退し、現在はモルビアン湾のツアーの寄港地やマリーナとなっています。
この埠頭の工事は 1614 年に始まり、1630 年に拡張されました。
1680 年頃、サンソヴール広場の前の埠頭がさらに拡張され、
何度かの修理の後、1846 年 6 月から 1852 年末まで再び修理が行われました。
現在の埠頭の舗装はこのときのもの。
1776年12月3日、ベンジャミン・フランクリンはルイ16世にアメリカ独立戦争の軍事援助を求めるために
サングスタン港に到着しました(埠頭名の由来)
この港の歴史はわかっている範囲で少なくとも12世紀にまで遡ります。
オレーのGoogleマップ
Googleマップで全体像を掴みましょう。
オレー川はモルビアン湾に繋がっています。
鉄道がない中世ではこの港が貿易の拠点でした。
オレー港(Port d’Auray)を描いた画家


ここをお勧めするキッカケがあります。
それは光の情景画家・笹倉鉄平さんの油絵「やさしく時はながれて」を見たからです。
コロナ禍でどこにも出かけられない
仕事もなく、家族や友人にも会えない
お葬式は数人だし、顔も見れない
この先どうなるのか全くわからない…
そんなときにこの絵に出合い、癒されました。
いつかここに行ってみたい
同じ場所で描いてみたいと
2020年に予定していた「フランスの港町を描く」に本来は行く時期だったと思います。
もし次にフランスに行くことがあれば
ここに訪れたいと心に留めたわけです。
著名な画家が描いたサン・グスタン港


この港は歴史的な画家も描いています。
オディロン・ルドン作
「 Auray,le port de Saint-Goustan」(1875)




マチュラン・メウ作品は何点も残っています。
ということで、
間違いなく絵になる港町です。
巨匠が描いてますので…
では、どこから描くのか…です。
スケッチポイント|オレー(AURAY)のサン・グスタン港


スケッチポイント解説では「ここから見るとこんな感じ」という雰囲気をつかんでもらたいです。
「どこから描くのか」です。
現場では同じモチーフでも、個人の感性で全く違う絵や写真になりますよね。
解説するのは次の項目です。
- マップ上の位置
- スケッチポイントの風景
- 順光と逆光、日没時間
- 干潮・満潮
その場所に
その時間に立てば
こんな感じの風景になる…と。
歩き回って良い場所みつけるのも
もちろん凄く楽しいんですが…
好みじゃないと知ってれば、
全部に行かなくても済みますよね。
次から本題です。
ポイント❶オレー港の全景


まずはフランクリンドックの対岸からの風景です。


笹倉鉄平さんが描いた場所はピンポイントでここでしょう。
同じ場所で描くのも趣きがあります。
現地の方がインスタグラムで紹介しています。
ベンチがありこの構図で写真撮りたいですね。
ポイント❷オレー港を俯瞰


さて次に俯瞰で見るサングステン港です。


この写真は航空ドローンで撮ったもの…ではありません。
徒歩で丘を登れば、この俯瞰して描くことができますよ。


この場所は、かつては要塞です。


サン・グステン橋から埠頭の反対側を見た画像です。
かなりのスペースがあり、車も来ないベストな場所です。
ジグザクに丘の上に登る道が見えます。
その手前がポイント❶でベンチもあります。
登ったところがポイント❷
ポイント❸サン・グステン橋から


次はサングステン橋の上からです。


サングステン橋からみたフランクリン埠頭。
少し場所を変えるだけで風景画違うのがわかります。
歩いて数分なので、淡彩スケッチや絵手紙なら全部描けるかもしれませんね。
ポイント❹フランクリン・ドック


対岸に渡ってフランクリン・ドックの直近から描くポイントです。


こちら旅スケッチ画家の亀﨑敏郎先生が描いた絵が作品集(VOL3)にありました。
ポイント❺モルビアン湾に向かって


5箇所目はオレー川です。


こちらオーレ―川のほとりから。
川の流れる先には、モルビアン湾があります。
ポイント❻オレーの坂道と路地裏


港ではなく、路地の風景です。
サン・グステン橋からほど近い
シャトー通り、サン・ルネ通りから見た風景です。


下り坂の先にはサングステン橋があります。
窓辺には花があったり、緑があったりする美しい路地。


こちらは反対側から見た路地です。
歴史的には新市街地になりますね。
中世の佇まいという感じではなく、リゾートという雰囲気です。


こちらは教会やフランクリンドックから近い路地。
自転車も通れません。
狭い路地で何百年も前からこの道があったのでしょう。
木骨の古い建物が歴史を感じさせます。


サングステン港に向かって
かなりの急こう配になっています。
特に教会側の旧市街地は中世の街並みのなかにいるようですね。
坂道を描くにはもってこいです。
太陽と月の影響
こちらに逆光と日没時間、干潮と満潮について解説します。
太陽の影響


5月27日の日の出は06:22、日の入は21:58です。
ちなみに新月に当たります。
「日の出」の方角に太陽が昇り、
時計回りして「日没」の方角に沈みます。
午後2時頃に太陽が南中します。
午前中はポイント❶❷❸は逆光ですね。
干潮と満潮
オレーの1年分の潮汐表を出しているサイトは見つけられませんでした。
1週間の潮汐表はこちらのサイトで確認できます。
ここ1週間をみても、干潮と満潮では水位が4m近く変わります。


5月27日は月の出が18:00なので満潮はそれ以降になるでしょう。
サンマロ湾ではこの時刻から10分前後の違いだと思います。
5/27の7:51(満潮)14:55(干潮)20:10(満潮)
5/28の8:40(満潮)15:41(干潮)20:56(満潮)
干潮だとちょっと困ってしまいますね。
ブルターニュのオレーのスケッチポイントを紹介しました。
機会を設けて、ぜひこの美しい港町を描いてみてくださいね。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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