【初心者必見】風景画スケッチ「路地裏の描き方」10ステップ!

海外の旅先の素敵な路地裏を描いたことがありますか?

歴史のある大通り、曲がりくねった道、活気のあるカフェや市場、寂れた雰囲気の脇道、そこには人の営みが潜んでいます。

そんな路地裏をスケッチすることで、新たな発見や感動が待っているのです。
今回は、路地裏スケッチの魅力に迫り、あなたもその世界に足を踏み入れてみませんか?

目次

1. 路地裏スケッチの魅力

この画像素敵ですよね。ここはフランス東部にある都市・ブザンソンの表通りです。

こんな難しい路地の絵を描くなんて無理ですよね。
わかります。これはかなり難しいと思います。このまま描くなら。

風景を描くといえば、自然の風景(山や川や海や草原や畑など)もあります。
街の中の風景との違いは、建物や路地や車など人の営みがある事です。

もちろん、どちらも魅力があります。
今回は路地裏スケッチの魅力についてご紹介していきます。

1-1. 路地裏の雰囲気と光

路地裏スケッチで描くべきポイントは、まずは路地裏ならではの雰囲気を表現すること。

路地裏には、古い建物や狭い通路、その中にある人々の暮らしがあります。
それらを描くことで、路地裏の魅力を表現することができます。

また、路地裏には独特の光の入り方があります。
建物の間から差し込む光や、日陰になっている場所など、光の表現にも注力することが大切です。

そして、路地裏には人々の生活感があふれています。
その中で、人々の動きや表情を描くことで、よりリアルな路地裏の風景を表現することができます。

路地裏スケッチで描くべきポイントは、路地裏ならではの雰囲気、光の表現、人々の生活感です。
これらを描くことで、よりリアルな路地裏の風景を表現することができます。

1-2. 魅力あるポイントと省略

路地裏スケッチは、ユニークで魅力的な風景を描くことができる素晴らしいテーマです。
しかし、その美しさを捉えるにはいくつかのポイントを押さえる必要があります。

まず、路地裏は狭い場所が多く、建物が密集しているため、遠近感を表現することが重要です。

また、路地裏には独特の雰囲気があり、描きたいポイントがあるはずです。
それは古い建物や曲がりくねった路地なのか、看板なのか、車や路面電車なのか、街灯や電線、洗濯物など、その場所で描こうと思ったポイントはしっかり描きしましょう。

その上で、全てを細かく正確に描く必要はありません。
特に現場で描くなら、時間も限られますよね。
魅力的なポイントを絞り、省略するところは省きましょう。

1-3. 旅情の風景の魅力

そこに住んでいる人は美しい風景が見慣れたもので、毎日感動していたら大変ですよね。
旅で訪れると、普段目にすることのできない旅行者はただの路地にも感動します。

例えば、建物の古さや風化、草木の生い茂り、蔦の絡まった壁など、どこかノスタルジックでありながら、それでいて独特の美しさがあります。

また、路地裏には人々の暮らしの跡が残っており、そこには生活感や温かみが感じられます。
旅行後にその絵を見ると、一瞬でその場にいるような錯覚を覚えます。

路地裏スケッチは旅をもっと豊かなものもしてくれるのです。

1-4. 人々の魅力的な暮らしぶり

路地裏スケッチは、都会の喧騒から離れた場所で、人々が静かに暮らす様子を描くことができます。

路地裏には、小さな商店や飲食店がたくさんあり、地元の人々が集まっています。
また、路地裏には、古い民家やアパートが多く残っており、そこに住む人々の暮らしを描くことができます。

彼らは、日常生活を送りながら、路地裏に根付いた文化や習慣を守り続けています。
路地裏スケッチを通じて、そんな人々の暮らしを表現することで、都会の中にある小さな宝物を見つけることができます。

1-5. 建物の特徴と坂道の魅力

路地裏スケッチで描く建物には、独特の特徴と魅力があります。

まず、路地裏には古い建物が多く、歴史や文化が詰まっています。
また、路地裏の狭い道や坂道は建物の形状や配置もユニークで、描き甲斐があります。

また、小さな店舗や飲食店、教会や寺院、そしてアパートメントなど、様々な建物があります。
それらの建物を描くことで、その地域の雰囲気や特徴を表現することができます。
さらに、街路樹や花壇など自然と建物が調和している場所もあり、彩りもあったりします。

描く魅力は人によって変わると思いますが、私はこのようなポイントを意識して描いています。

1-6. その瞬間の季節感

路地裏スケッチは、季節感と雰囲気を表現するのに最適な方法です。

春には、路地裏に咲く桜の花や新緑を描くことができます。

夏には、路地裏に広がる暑さや蒸し暑さを表現することができます。

秋には、落ち葉や紅葉が路地裏に散らばる様子を描くことができます。

そして冬には、路地裏に降り積もる雪や寒さを表現することができます。

また、路地裏には、地元の人々が集まる小さな商店やカフェ、風情のある建物があるため、そこに住む人々の暮らしや文化を感じさせることができます。

路地裏スケッチは、季節感や雰囲気を表現するだけでなく、自分の感性や想像力を刺激することができます。

路地裏スケッチの描き方

路地裏スケッチの魅力をお伝えしたところで、描き方10ステップを紹介しますね。
旅先で素早く描くことにフォーカスしていますが、自宅でも出来ます。

1. 描き方10ステップ

路地裏スケッチでの構図の考え方については、以下のざっくりポイントがあります。

STEP
縦書き or 横書き

まずは縦書きにするのか、横書きにするのか決めなくてはなりません。

私は路地裏スケッチは縦書きすることが多いと思います。
両側に建物を描き、奥行きと高さを表現するためです。


街全景や街角を描く際は横書きが多いです。これは広さを出すためです。
ただ、どちらが正解ということはないので、主観で決めます。

STEP
路地は平ら or 上り坂 or 下り坂なのか

路地裏スケッチは道路を描くことになります。

その道路は平らなのか、上り坂・下り坂なのかで描き方が変わります。

ここはまた図解を用いて解説しますね(リンク作成中)

STEP
ざっくり構図を決める

路地裏をスケッチする場合は、道路を描くことになり奥行きが出ます。

自分の目線と奥行きの1番奥にある消失点を意識すると描きやすい・・

写真を見るとわかりやすいですが、そのまま描くと味気なくなったりします。

道があって両側に建物があるという構図でOKです。

STEP
建物のパースを意識する

建物のパースを意識することで遠近感が出ます。

ここにこだわりすぎる必要はありませんが、理解しておくとスケッチの幅が広がります。

パースに関してはこの本を読んでおけば、わかると思います。

▶︎「建物&街角パース」マシュー・ブレーム (著), 森屋利夫 (翻訳)

STEP
ざっくり下書き

建物があって道がある構図が決まったら、鉛筆で下書きします。

ざっくりで良いので、建物があって道があるのがわかる下書きをします。

STEP
ポイントを描きこむ

下書きの建物の中でポイントになる部分を書き込んでいきます。

私は耐水性ペンを使うことが多いです。
素早く描きたいので、雰囲気が伝わればOKという気持ちで描きます。

路地裏には人々の生活が息づいています。
そのため、人物を描き込むことでスケッチにリアリティを与えることができます。

STEP
光と影を活かす

路地裏は日差しが差し込みにくい場所が多いため、光と影の表現が重要です。
建物や植物の影を上手く描くことで、スケッチに立体感を与えることができます。

光の当たっている明るい部分、影になっている暗い部分を描きます。
難しい言葉で言うと「グリザイユ技法」なんて言ったりもします(影だけ先に描く方法)

私は素早さにフォーカスしているので、これをコピックでやったりしています。

STEP
背景を意識する

背景に空を入れるのかどうかです。
空の描き方でその時の時間帯がわかります。

お昼なのか、夕方なのか、天気もわかりますね。曇りなのか晴れてるのか。
一気にその場の雰囲気が出てくるでしょう。

水彩で色をつける場合は最初に塗ります。

STEP
色塗り

水彩絵の具を混ぜて、素敵な色を作り、気持ち良く塗っていきます。

基本的には大きい場所から水を含ませて塗っていくのですが、水が乾く時間が必要になってきます。

色塗りは、絵の具の質によっても大きく変わりますので、良いものを選んでもいいと思います。

木の緑を上手く作れるようになるともはや玄人です。

STEP
仕上げ(ポイント塗り)

ポイントになっている車や看板、ポストや街灯などをしっかり描きます。

濃い色をしっかりとのせると絵が引き締まります。

看板の文字など白抜きしたい箇所は、修正ペンを使うと早いです。

歩いている人は白抜きすると結構いい感じになります。

サインを入れたら完成です、ちょっとした画伯気分になれます。


以上のポイントを意識しながら路地裏スケッチを行うことで、より魅力的な作品を制作することができます。

最終的には一点透視図法〜三点透視図法などの構図を使うことになります。
ですが、これを説明するとかなり長くなってしまうので、また別の機会にご紹介しますね。

旅先で素早く描く、ちょっとハードルを下げて画伯気分になりましょう。

3. 色使いのポイント

路地裏スケッチでの色使いのポイントは、自然な色合いを選ぶことです。

路地裏は、古い建物や石畳が多く、自然な色合いが多いため、派手な色を使うと違和感が生じます。

また、影や光の表現にも注意が必要です。
影は青みがかった色合いで表現し、光は黄色みがかった色合いで表現することで、よりリアルな表現ができます。
さらに、建物や街並みの雰囲気に合わせて、色のトーンを調整することも重要です。
例えば、古い街並みでは、ややくすんだ色合いが適しています。

一方、新しい街並みでは、鮮やかな色合いがよく似合います。
これらのポイントを意識して、路地裏スケッチを楽しんでみてください。

3.なぜか素敵に見えるテクニック

素敵に見えるのは絵が上手いからだけではありません。
素敵な場所に来ている自分が感動していると素敵に描けたりします。

また、スケッチブックや画材は小さいものがおすすめです。
路地裏は狭いですし、旅先では時間も限られています。

建物や路地の形状、影の表現、そして人物や植物の描き方を練習するとすぐに上達します。
特に人や車を描くテクニックを練習すると劇的に絵が素敵に見えると思います。

道具と場所を選ぶこと

4. スケッチブックの使い方

路地裏スケッチでのスケッチブックの使い方についてご紹介します。

スケッチブックは、ページの大きさや紙質にこだわって選びましょう。
また、ページ数が多いものや、リング式のものなど、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

私はハガキサイズの画用紙(市販のもの)で描くことが多いです。
そのまま現地から送れることが最大の魅力で、不意に届いたらかなり喜ばれます。

また、スケッチブックには日付や場所、自分の感想などを書き込んでおくと、後で振り返るときに役立ちます。

2. ペンの選び方

スケッチ用具の選び方についてご紹介します。

まず、ペン先の太さを選ぶことが大切です。
建物や道路の細かい部分を描く必要があるため、細いペン先が適しています。

0.3〜0.5mm程度のペン先がおすすめです。

次に、インクの色を選ぶことが重要です。
古い建物や街並みを描くことが多いため、黒や茶色のインクが適しています。
また、水に強い防水インクを選ぶことで、雨の日でもスケッチを楽しむことができます。

3. 海外風景スケッチの楽しみ方

路地裏スケッチは、都会の喧騒から離れ、静かな時間を過ごすことができる素晴らしい趣味です。
スケッチをすることで、周りの景色や建物の細部をよく観察することができます。
そのため、建物や風景に対する感性が磨かれ、自分自身のアイデアや感性が広がっていくことが期待できます。

スケッチはストレス解消にも効果的です。

都会の喧騒から離れ、自分自身のペースでスケッチを楽しむことで、心身ともにリフレッシュすることができます。

4. 検索から見える世界の広がり

路地裏スケッチをする際には、ネット検索することも大切です。
例えば、「路地裏スケッチ」や「都市スケッチ」などで検索すると、スケッチのコミュニティやスケッチイベントが見つかることがあります。

また、スケッチのテクニックやアイデアを学ぶための書籍やウェブサイトもありますので、活用すると良いでしょう。

まとめ

路地裏スケッチを通じて見る世界の広がりは、私たちにとって非常に重要なものです。

路地裏には、日常生活の中で見過ごしてしまうような小さな発見がたくさんあります。
そこには、人々の暮らしや文化、歴史などが詰まっています。

路地裏スケッチをすることで、私たちはその世界をより深く知ることができます。
また、スケッチを通じて、自分なりの視点でその世界を表現することができます。

さらに、路地裏スケッチは、地域の活性化にもつながります。
スケッチを通じて、その地域の魅力を紹介したり、発信することができます。
そうすることで、地域のコミュニティがより活発になり、美しい村や街の持続にも貢献できると考えています。

ただ描くだけではなく、その地域にある背景やストーリー、文化を知ることが大切です。

路地裏スケッチは、街の中にある小さな世界を見つけ、新たな発見をすることができる素晴らしい趣味です。
路地裏スケッチの魅力と描き方のコツを押さえて、ぜひ挑戦してみてください。

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